

休日に上下町というところに歴史散策にいきました。
上下は、石見銀山からの銀の集積中継地として栄え、代官所も置かれた幕府直轄の天領であり、この地方の政治的経済的な中心地でした。現在はそのころの威容を偲ばせる土蔵や町屋が並んでいます。
そんな町並みのはずれにある劇場の翁座。大正時代に建てられた木造の劇場、兼、映画館です。立体的な空間演出を兼ね備えたきわめて特殊な木造建築です。大空間を創出する木組は興味をそそりました。
しかし 保存改修費がままならないのでしょう。鉄の補強柱はむき出しに設置され、古さを出すために板や柱を焦げ茶色に塗っています。
古きものをどのような意味で、どのような形で未来に継続していくのかいろいろとかんがえなければいけません。
posted by 森本工務店 at 08:47|
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古建築